開業
幼稚園に通うようになり、子供たちはよく家の中で歌うようになりました。
これがまた非常に可愛い^^(←親バカ)
「一匹のゴリラがバナナをみつけて食べました~」
(お、いいね。お遊戯の歌か何かかナ~)
「一本のバナナが~」
(おお、バナナに派生か~)
「先生をみつけて食べました~!」
・・・。
Σ一転してパニックホラーかよッ!?
こんばんは、森岡です。
電子カルテをカスタマイズし続ける日々が続いています。
北海道中央労災病院でも確かこんな事をしていたな、と、妙にあの頃が懐かしいです。
さて、コンサルが決り、開業場所と税理士さんが決りました。
土地を購入する段ですが、コンサルさん達と十分話し合いましょう。
この時点でどの程度の広さのクリニックにするかを決めなくてはいけません。
さらに、駐車場を何台揃えるかも重要です。
実際は購入できた土地に合わせてクリニックと駐車場の広さを決めていく事になるのでしょうが、購入した土地が小さすぎて駐車場台数が確保できませんでしたとならないように注意したいところです。
まぁ、私は継承なのでこの辺りは飛ばしたわけですが・・・(視線を外す)
実際に(ビル診や在宅専門でない)内科系クリニックで必要な要素を列挙していくと
診察室・・・いくつ用意する?
処置室・・・救急やることになるので必要です。
X線室・・・CTや透視が必要かどうかで規模が変わる
トイレ・・・女性患者さんの為にトイレは広く、綺麗にしてあげたいところです
待合室・・・どの程度の大きさにするかは前もって把握しておくと後悔しません
ここまでは必須ですね。
中待合は、ご高齢者を数多く診る内科系クリニックではあると便利です
内視鏡室を作ったりするのでしたら更に部屋が必要になります。
MRIを置きたいとなったら更に部屋が必要になります。
MRIを置くのなら、そもそもクリニックの立地からして考慮する必要があるらしいのですが、この辺りはコンサルさんに相談してください。
待合室は少なくとも1時間に診察する患者×1.5は椅子が必要とのことです。
中待合も加えて×2程度あれば余裕を持って回るらしいですが、私はまだ開業していないのでここら辺が妥当かはわかりません。
私は待合室の広さをあまり真剣に考えなかったので、いざ椅子を入れる段になって思った以上に狭いことに気付き慌てました。椅子についてもどのような椅子を入れるのかで必要となる待合室の広さは大きく違ってきます。
一人掛けの椅子をいれたいナ、などと考えているのであれば覚悟しておいたほうが良いでしょう。
駐車場台数も1時間に診察する患者数×1.5あればキツ目ですが回るらしいです。
こちらも×2あると良いですが、私はまだ開業(以下略)
駐車場台数は余り要らないヨ派と、用意出来るのならばあればあっただけ良い派に分かれるようです。
実際患者さん目線に立ってみると、すくなくともストレスなく駐車できる必要があります。
台数だけでなく、車の動線にも気を遣う必要があります。
駐車場に関しては、ざっくり1時間に10人診察するとすると15台あると良い計算ですが、スタッフの駐車スペースや余剰分も考慮する必要があります。さらに車を転回させるための十分なスペースが必要になります。
意外な盲点ですが駐輪スペースも求められます。
総じて驚くほど広い駐車場となりますので注意が必要です。
購入予定の土地では駐車場スペースが足りないようでしたら、近隣の駐車場を借りることが出来るかどうかのチェックも必要になってくるでしょう。
といったわけで、土地購入時にここまで考えておく必要はありませんが、思った以上に土地の面積は必要になります。
この辺りはコンサルさんが慣れているので、”一日に診療する患者数”と”先生が思い描くクリニックの規模”から、必要となる土地の広さを計算してくれます。先にお話ししたMRIの立地条件や、診療圏の調査などもありますので、コンサルさんと密に相談しましょう。
偉そうに講釈を垂れていますが、実際にはまだ開業していないので妥当性についての考察は出来ません。
先の計算式が正しかったかどうかは、いずれまた機会がありましたらお話しいたします。
今回の話をまとめると
土地の購入はコンサルさんのお話をよく聞いてから決めようね、 という事でした。
2016-09-20 23:23:13
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研修3日目。
今日のスタッフ(女性5人)は医院開業のお手伝いでよく出入りする、ある業者の男性の話題で持ち切りでした。
(注:仕事ができ、性格もさわやかで見目も良いNiceな男性です)
くくくっ!残念だったな。
そいつは最近結婚したばかりだYO!!!
え?
いや別に悲しくなんてありませんヨ?
あれ、おかしいな。目から生理食塩水(0.9%塩化ナトリウム水溶液)が・・・。
いや、まぁ、本当に大丈夫ですよ。
私には良くできた家内と可愛い子供たちがいますから。
息子「パパなんて向こうの世界にいっちゃえ!!」 ←女の人(スタッフ)が私と話しているのが気に入らない
どこの世界だヨ!?
痛い。胸が痛い。
お医者さんを呼んでください;;
あ、私か。(←古い)
さて、前座が長くなりましたが今回は医院開業についてのお話しになります。
前回にはコーディネーターの重要性についてお話ししました。
順番的には開業場所の選定と、場合によっては税理士さんの紹介が入るのだろうと予想します。
税理士?
えぇ、そうです。
税理士さんがどのようなお仕事なのか・・・
私達はあまり馴染みのない職種なのでわからないかもしれません。
私も全くわからない状態でご紹介頂いております。
税理士さんは税金に対するサポートをするお仕事です。
いや、そんな事言われてもやはりわかりません。
納税や節税。好きなドクターはいるかもしれませんが、大多数は???状態ではないでしょうか。
(少なくとも私はそうです)
そういった???部分を勉強して不備なく書類を提出する。
う~ん、頭が痛いです。
税理士さんはその???部分を???のままお願いしてしまえるご職業だといえます。
コーディネーターさんから紹介される税理士さんは、おそらく医院開業に慣れた税理士さんです。
単純に税金関係の代行、というだけでは終わりません。
inとoutを予想し、医院の経営が赤字にならないように指導してくれたり
銀行の融資係との間をとりもってくれたり
職員採用に対して助言をくれたり・・・
賃貸契約書の作成代行だったり
損害保険についての提案だったり・・・
コーディネーターさんが開業の全体的な纏め役だとすると、
税理士さんはクリニックの開業~開業後のお金に関する全ての纏め役、といったところです。
いるいないでは雲泥の差だと思いますので、この辺りを苦手とするドクターには間違いなく神の手となるでしょう。
なお、同系統(?)の職種に社労士(社会労務福祉士)さんがいらっしゃいます。
社労士さんはクリニックにおける労働に関する纏め役、といった感じですね。
私達医師は、労働基準法って何それ?美味しいの? といった認識ですが一般社会ではそうはいきません。
いえ、正確には労働基準法?けっ! という職業は沢山あるでしょう。
ただ、雇用者となった場合はこれを無視して通るわけにはいきません。
シフト制を導入しない場合、診療時間は何時間確保できるのか?
(8時間ではありません。7時間も厳しいです)
有給休暇はいつから何日取れる?
社会保険どうする?
労働契約書は?
給料の設定、昇給、賞与などの計算は?
自分でやれよと言われればそれまでですが、これもなかなか難しい。
結局の所、経営の監視を税理士さん、職員の労働の監視(実際に監視されるのは雇用者側の逸脱)を社労士さんにお願いしたほうが滞りなく開業プロセスが進むでしょう。
開業は、心身ともに疲れ果てます。
可能な限り負担は分散させることをお勧めいたします。
本当です。
・・・。本当ですorz
体を壊すことが多いのでお気を付けください。
それでは良い開業ライフを~!
2016-09-09 22:12:35
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医院も大分出来てきました。
あと2週間程度で引き渡しとなります。
開業までもう少し。身が引き締まる思いです。
えぇ、私のおなかはたゆんたゆんですけどね~
こんにちは、院長の森岡です。
今回は私と同じく開業を目指す先生にアドバイスということで、拙いながらも経験談などを語ってみます。
開業コンサルタント業の方が書いている記事はネットにたくさんありますが、医師の経験談はそうでもありません。
開業のメリット・デメリットあたりはちょっと調べればすぐにネットで出てきますので割愛させていただきます。
もっと、こう、実際に開業まではどういった道のりだったかについて書いていければと思います。
ご参考になれば幸いです。
まず、開業するにあたり最も大事なことは開業の相談相手を作ることです。
同僚の先生や家族も大事ですが、もっと具体的・専門的なアドバイスをしてくれる人が必要ですよね。
そう、開業コンサルタント業や開業コーディネート業といわれている方々です。
乱暴に纏めてしまうと、開業までの道程は彼らコーディネーターが敷いてくれるレールの上を走り続けるだけです。
そもそも私たち医師は医療のこと以外は素人同然です。
開業場所の選定、必要書類の作成、スタッフの募集
医療機器の購入やリース、医院の建築、銀行からの融資etcetc・・・。
わからないことだらけです。
そこで、コーディネーターさんが順序だって逐一アドバイスをくれるわけです。
アドバイスというよりも寧ろ、ほぼ全てのお膳立てを全て彼らがしてくれます。
ですから開業について過剰に不安がる必要はありません。
コーディネーター選びは重要です。
それを専門にしている有料コーディネーターや、
薬剤の卸業者や薬局がサービスとして行っている無料コーディネーターがあります。
それぞれに数多の業者がある為にどれを選択してい良いか迷うかもしれません。
そこで一つ提案です。
とりあえず、コーディネーターの事は横に置いておいて、まず先生が”どの地域で開業したいか”をある程度決めてはいかがでしょうか?
開業するにあたり、その地域の実情に疎いコーディネーターだと色々と不安だからです。
例えば私の医院は”梟のロゴ”を使っていますが、近隣に梟のロゴを使っている医院はないか、あったとしたらそれはどの地域でどのようなロゴを使っているか・・・。といったことを調べる必要があります。
遠方のコーディネーターにそれが可能か? といわれると首を縦には振り難いです。
市医師会の先生方の情報、医療機器メーカーの”その地域”での優劣、何より開業後に相談した際のフットワークの軽さなどを考慮すると、開業地域に拠点のないコーディネーターは避けるのが賢明です。
もし開業予定の地域が決まっているのでしたら”その市町村に出張所・派出所があるか”といったポイントで選ぶのが一つの手です。
これは、その後の医療機器メーカーその他を選定する際にも考慮される重要要素です。
数社と面接しながら自分の条件に良く合う業者・熱意のある営業担当・性格の合う担当など見ていくと良いでしょう。
長い付き合いになります。相性は大事です。
無料サービスは、有料サービスよりも劣るのか?といった話題ですが
サービスの違いを直接体験したわけではありませんが、開業するという点に関しては無料サービスで必要十分といった印象を得ました。
私は先代と取引のあった薬の卸業者が行っている無料のコーディネートサービスを利用しています。
無料故に、医療機器メーカーやその他業種の人達からマージンでももらっているのかと勘繰っていた時期もあります。
しかし、交渉の仕方を見ていると恐らくは完全なサービスでそういったこととは無縁でしょう。
もっとも、ある程度マージンを取ってもらっても一向に構わない、そう思える程働いてくれています。
有料コーディネーターを利用したことがないので厳密な評価・比較はできませんが、少なくとも有料コーディネーターがホームページ上で謳っている程度の事はすべて網羅していますし、開業後の付き合いも長い。
お金がかかる開業準備において無料であるということは非常に大きなメリットです。個人的にはお勧めです。
なお、開業地域を先に決める必要があるからといって、まず土地を買ってからコーディネーターを選ぼうというのはお勧めできません。
医療圏の調査、開業計画、事業計画、税理士の紹介、銀行からの融資・・・。土地を買う前にすることがたくさんあります。
どこで開業するかをまず漠然と考え、それからコーディネーターを選ぶ。
もしくは、どこで開業するかも含めてまずコーディネーターに相談することをお勧めします。
薬の卸業者のサービスが今後もずっと提供できるかどうかは如何とも言い難し、というのが実情のようです。
以前は院内処方の医院が多く、卸さんにも無料でコーディネートサービスを行うメリットも十分にありましたが、現在ではほぼ院外処方に代わり、医薬分業という点を差し引いても門前薬局のチェーン店化で医院とは全く繋がりがないケースが多くなってきました。
つまり、卸業者側に、医院に対してサービスを行うメリットがほぼありません。
実際に薬の卸業者さんが提供するコーディネートサービスは縮小傾向にあるようです。
いずれコーディネートサービスは有料のみ、といった時代が来るかもしれません。
コーディネーターについては以上となります。
開業を志したらまずどこで開業するかを漠然と決め、コーディネーター数社に連絡をする。
薬の卸業者(スズケンやアルフレッサ等)については院内薬局の薬剤師を仲介にすればすぐに連絡を取ってくれるでしょう。
全てに面接を行い、開業希望地に強いか、自分との相性などを見極めて一社に絞る。
だいたい初動はこんな流れでした。 もう2年以上前のことですねー(遠い目)
2016-08-10 00:02:09
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